人気がある葬儀会場を知りたい!
東京で葬儀をあげようと考えているけど、初めてのことで何もわからない。
と困っていませんか。
地方出身者で東京で葬儀をあげるのは初めてという方はとても多いです。
葬儀は故人を見送る神聖な場。
故人が心置きなく旅立てるよう、東京ならではの葬儀の特徴やマナーを押さえておきたいものです。
また、東京では葬儀社が900社あるといわれています。
数が多すぎて、どこに頼めばいいのか不安になりますよね。
そこで、ここでは人気のある東京の葬儀場を紹介します。
東京都内で葬式をあげる予定がある方は、ぜひ参考にしてください。
- 東京都の葬儀や費用の特徴
- 東京都の葬式の風習やしきたり
- 東京都でよく利用される葬儀場・斎場
東京都の葬式の費用や特徴
東京都内で葬式をあげる場合、費用はどのくらいかかるのでしょうか。
また、葬式にはどんな特徴があるのか確認しましょう。
東京都の葬式費用の内訳
葬儀費用の全国平均は195.7万円です。
(資料出典:一般社団法人 日本消費者協会第11回「葬儀についてのアンケート調査」報告書2017年1月)
妥当な金額と感じる方も、高額だと感じる方もいると思います。
それは、想定する葬儀の規模や形式が人によって様々だからです。
そして、葬儀の規模により、金額は大きく変わってきます。
葬儀は大きな会場で盛大にあげようとするとそれなりに費用は掛かり、また、家族葬のようにコンパクトな葬儀であれば費用は下がります。
実際、家族葬の平均値は80~120万円といわれています。
近年はごく親しい親族だけで葬儀をしたいと考える人が多く、葬儀会社もそれに対応したプランをだしています。
東京都内は地方に比べると土地・物価・人件費が高いので、その分葬儀代も若干値段が高くなります。
では、実際に葬儀にかかる費用の内訳をみていきましょう。
【おもてなし費用】通夜振る舞いや返礼品にかかる費用
【施設利用料】火葬場、霊安室の利用料
【搬送料】病院から葬儀場、火葬場への移動にかかる費用
【宗教者へのお礼】お坊さんへのお布施、戒名料、お車代
これらの費用をまとめたプランを葬儀社は用意しています。
たとえば、1日葬プラン、家族葬プラン、直葬プランなどです。
家族葬…ごく少数の身内や親族で通夜と告別式を行う葬式のこと
直葬…通夜や告別式を省いて火葬だけ行う葬式のこと
葬儀費用は葬儀の規模によって大きく変わります。
東京都内にある葬儀会の多くは自社ホームページで料金プランを紹介しているので、気になる葬儀社のホームページを確認しましょう。
また、東京には900社以上も葬儀会社が登録されています。
ホームページや比較口コミサイトなどを利用して、近隣にどんな葬儀会社、葬儀施設があるか事前に確認しておくと安心です。
東京都の葬式の特徴
東京都の葬式の特徴を5つにまとめました。
①後火葬
通夜、葬式が終わった後に出棺し火葬をすることを後火葬といいます。
東京都では、後火葬が一般的です。
通夜→葬儀→火葬→繰り上げ初七日というのが一般的な葬式の流れです。
反対に、事前や通夜終了後に火葬を済ませて後日葬式を行うことを「前火葬・骨葬」といいます。
②通夜の参列者が多い
東京では通夜が平日の18~19時に行われることが多く、日中に行われる告別式よりも通夜に参列する人が多いのが特徴です。
また通夜と告別式両方に参列する場合は、通夜のときに香典を渡しましょう。
香典返しは忌明けに行われる場合が多いようですが、その場で返す即返しのケースもあります。
③一般会葬客にも通夜振る舞いを出す
通夜振る舞いとは、通夜終了後に行われる会食のことです。
他の地域では、親族だけで通夜振る舞いを行う場所もありますが、東京では一般会葬者にも通夜振る舞いを振る舞います。
昔は生ものを避けて質素だった通夜振る舞いでしたが、現在はお寿司・天ぷら・オードブルなど豪華なものを出す傾向があるようです。
通夜振る舞いの誘いを断るのは、NGとされています。
会葬者は、料理にひと口は箸をつけるようにしましょう。
④全骨収骨
火葬後、骨壺に遺骨をすべて入れることを全骨収骨といいます。
東京では、全骨収骨になります。
そのため、骨壺は大きいものが用意されます。
骨壺にすべての遺骨が入りきらない場合は遺骨を砕いていれます。
骨を砕く様子を痛々しく感じる人もいると思います。
その場合は、「骨壺に全ての骨が入りきらない場合は、無理に納めなくて結構です」と予め係の方に一声かけておきましょう。
また、遺骨を拾わない0葬(ゼロソウ)は禁止されています。
⑤火葬は予約待ちになることも
東京都では、故人をすぐに火葬できない場合が珍しくありません。
それは、人口に対して火葬場が少ないのが原因です。
公営火葬場は2箇所、民営の火葬場は7箇所しかありません。
なので、火葬まで1週間の予約待ちになることもあります。
その場合は、亡くなってから通夜が行われるまで1週間前後空いてしまうことになります。
遺体は、霊安室や安置室に保管することになります。
この場合、保管するための別途費用がかかってきます。
- 東京の葬儀費用は、他の地域よりも高い傾向。
- 東京には葬儀業者が900社以上いる。
- パック料金を設定している葬儀業者が多く、金額はホームページなどで確認できる。
- 東京の葬儀の特徴は、後火葬、告別式より通夜の参列者が多い、一般会葬客にも通夜振る舞いを行う、全骨収骨、火葬は予約待ちになることもある。
東京都の葬式の風習やしきたり
日本で行われる葬式は、ほとんどが仏式の葬儀です。
仏式といっても、地域によってさまざまな風習やしきたりがあります。
その地域によってどんな風習やしきたりがあるのか予め知っておくと、通夜や葬式当日に慌てなくてすみます。
東京にも風習やしきたりがある地域がありますので、確認しましょう。
風習やしきたりがある地域
東京では、八王子市、福生市、多摩地区、あきるの市・日の出町に葬儀に関する風習が残っています。
では、一体どんな風習があるのでしょうか。
八王子市/だんばらい
八王子市では、火葬が終わってからの食事「精進落とし」を「だんばらい」と言います。
葬儀に飾った祭壇を「祓う・払う=清める・片づける」という意味からきているといわれています。
同じ八王子市でも、「ざんばらい」という言い方をする場所もあります。
これは、残ったものを片づける・清めるという意味があるとされています。
福生市/通夜振る舞いなし
福生市では、通夜振る舞いをしないところがあります。
東京では一般会葬客にも通夜振る舞いを行うところが多いので、戸惑うことがないように気をつけましょう。
多摩地区/逆さ臼
多摩地区の一部の地域では、火葬から戻った後に玄関に逆さまに置かれた臼(うす)に座り、お清めの塩を振ります。
臼がない場合は、臼の絵を描いた紙を椅子に貼り代用します。
一説によると、「餅つき=おめでたい事」に使う臼を逆さにし座ることで、喪に服していることを表しているそうです。
昭和まで幅広く行われていたしきたりですが、現在はほとんど行われていないようです。
あきるの市・日の出町/通夜の後に火葬
あきるの市・日の出町では通夜は通常通りに行い、火葬してから葬式を行う前火葬のケースがあります。
- 八王子市は、「精進落とし」のことを「だんばらい」と言う。
- 福生市では、通夜振る舞いを行わない。
- 多摩地区では、逆さ臼という風習がある。
- あきるの市・日の出町では通夜の後に火葬にだすケースがある。
東京都でよく利用される葬儀場・斎場
東京には公営の火葬場が2箇所しかありません。
大田区の臨海斎場と、江戸川区の瑞江葬儀所です。
公営は価格も低く人気があるので、民間の葬儀場、火葬炉を使う人が多いです。
そこで、東京都で人気のある10の葬儀場・斎場を紹介します。
桐ケ谷斎場
式場と火葬が一緒になっている施設です。
式場は6室、火葬炉が12基あります。
大型葬儀から家族層まで、幅広い葬儀に対応しています。
住所
東京都品川区西五反田5-32-20
アクセス
東急目黒線「不動前駅」徒歩7分
ホームページ桐ケ谷斎場
代々幡斎場
都会の中にある、式場と火葬が一緒になっている施設です。
式場は6室、火葬炉が10基あります。
著名人、有名人の葬儀に利用されることが多いです。
住所
東京都渋谷区西原2-42-1
アクセス
京王新線「幡ヶ谷駅」徒歩6分
ホームページ代々幡斎場
町屋斎場
大規模な葬式施設で、最新の設備が整っています。
式場は10室、火葬炉は12基あります。
駅からも近くて地元の方が多く利用する斎場です。
住所
東京都荒川区町屋1‐23‐4
アクセス
京成本線「町屋駅」徒歩5分
ホームページ町屋斎場
四ツ木斎場
2017年にリニューアルオープンし、洗練された空間の式場です。
式場と火葬炉が一緒になっている施設です。
式場は5室、火葬炉が12基あります。
住所
東京都葛飾区白鳥2-9-1
アクセス
京成上野線「お花茶屋駅」徒歩5分
ホームページ四ツ木斎場
落合斎場
新宿区にある式場と火葬施設が一緒になっている施設です。
式場は4室、火葬炉は10基あります。
住宅街の中にある葬儀施設です。
住所
東京都新宿区上落合3-34-12
アクセス
東京メトロ東西線「落合駅」徒歩5分
HP落合斎場
最勝寺(檀信徒会館)
新宿区にある寺院の貸し斎場。
火葬施設はありません。
葬儀会社経由での受付。
最寄りの火葬場は落合斎場になります。
住所
東京都新宿区上落合3-4-12
アクセス
営団地下鉄東西線 落合駅徒歩5分
太宗寺
家族葬から一般葬まで行える貸し斎場です。
火葬場はありません。
葬儀会社経由での受付。
最寄りの火葬場は新宿区の落合斎場、渋谷区の代々幡斎場です。
住所
東京都新宿区新宿2‐9‐2
アクセス
東京メトロ丸の内線 新宿御苑前駅より徒歩1分
正受院
新宿区にある斎場です。
火葬施設はありません。
葬儀会社経由での受付。
最寄りの火葬場は落合斎場、代々幡斎場などがあります。
住所
東京都新宿区新宿2-15-20
アクセス
新宿三丁目駅 徒歩4分
慈眼寺(慈眼寺斎場)
荒川区にある貸し斎場です。
火葬施設はありません。
葬儀会社経由での受付。
最寄りの火葬場は、町屋斎場です。
住所
東京都荒川区町屋2-20-12
アクセス
京成本線 町屋駅から徒歩5分
護国寺(桂昌殿)
真言宗豊山派の大本山、護国寺境内にある葬儀会館です。
火葬施設はありません。
葬儀会社経由での受付。
最寄りの火葬施設は落合斎場、町屋斎場、代々幡斎場になります。
住所
東京都文京区大塚5-40-1
アクセス
メトロ有楽町線護国寺駅から徒歩2分
- 東京には公営火葬場が2箇所しかない。
- 民営の火葬炉併設の式場は人気がある。
東京都の葬式についてまとめ
東京は地方から移住してきた人が多い街です。
そのためか東京では昔ながらの根強い風習やしきたりはあまりみられず、東京の葬式だからと特別に構える必要はありません。
また葬儀会社は多いのに対し人口に対して火葬施設が少なく、「火葬の予約待ち」という事態が発生するのは東京ならではかもしれません。
費用も物価や人件費が高いため他の地域よりも高い傾向がありますが、葬儀会社に予算を伝え相談しながらプランを決めていけば問題はありません。
葬儀への不安を解消するためにも、利用する地域の施設をあらかじめ調べておくとよいでしょう。